
3/16(土)より『ベルイマン生誕100年映画祭 デジタル・リマスター版』7作品を1週間限定日替わり上映致します!
上映日程は以下の通りです。
尚、3/21(木・祝)上映の「ファニーとアレクサンデル」のみ特別興行作品となります。
皆さまのお越しをお待ちしております!
3/16(土)「野いちご」
1957年/スウェーデン/スタンダード/91分
出演:ヴィクトル・シェーストレム、イングリッド・チューリン
撮影:グンナール・フィッシェル
タルコフスキーがオールタイム・ベストとして挙げた名作。人間の老いや死、家族などをテーマに、車で旅する老医師の一日が夢や追想を織り交ぜながら語られる。青春時代の失恋を野いちごに託した叙情的な一編。女性を描く名手ベルイマンのミューズ、ビビ・アンデションとイングリット・チューリンが艶やかに競演。
3/17(日)「仮面/ペルソナ」
1966年/スウェーデン/スタンダード/82分
出演:ビビ・アンデション、リヴ・ウルマン
撮影:スヴェン・ニクヴィスト
失語症に陥ったスター女優と、彼女を看病することになった看護婦。海辺の別荘でふたりだけで生活していくうちに、お互い自意識の“仮面”が剥がされ、溶け合い、交錯していく…。「映画」と名付けられる予定だった本作は、ベルイマンによる映画論だ。終生にわたるパートナーとなったリヴ・ウルマンとは、本作でベルイマンに見出され、以降共に傑作を生み出してゆくことになる。
3/18(月)「鏡の中にある如く」
1961年/スウェーデン/スタンダード/89分
出演:グンナール・ビョーンストランド、マックス・フォン・シドー、ハリエット・アンデション、ラルス・パッスガルド
撮影:スヴェン・ニクヴィスト
夏、孤島にやってきた4人の家族。狂気へと走ってゆく娘に対し親として何もできず、むしろ作家としてその姿を冷徹に記録したいと思ってしまう父。愛をささやきながら、沈黙するほかない夫。無邪気な弟は、唯一の心の拠り所だったが…。神の前提なしでいかに愛を証明するか、その途方もない模索が始まった。
3/19(火)「沈黙」
1963年/スウェーデン/スタンダード/96分
出演:イングリッド・チューリン、グンネル・リンドブロム
撮影:スヴェン・ニクヴィスト 音楽:J・S・バッハ
言葉が全く通じない国に来てしまった翻訳家の姉と奔放な妹、そして妹のひとり息子。しかもお互い唯一の話し相手であるはずのその姉妹は、嫌いあっている。この絶望的な状況。完結編に至り、ようやく“神の沈黙”が意味するものがおぼろげに見えてくる…。静寂の中、かすかに聞こえるささやき。センセーショナルな描写が各国で物議を醸し、映画史上、最も多くの批評・分析がなされたといわれる問題作。
3/20(水)「叫びとささやき」
1973年/スウェーデン/ビスタ/91分
出演:イングリッド・チューリン、ハリエット・アンデション、リヴ・ウルマン、カリ・シルヴァン
撮影:スヴェン・ニクヴィスト
音楽:F・ショパン、J・S・バッハ
19世紀末のスウェーデンの大邸宅。優雅な生活を送る上流階級の3人姉妹と召使。4人の女性のそれぞれの愛と孤独、生と性の断片を強烈な赤のイメージで抉り出し、まさにベルイマン芸術のエッセンスが花開いた名作。トリュフォーが絶賛し、アメリカでのベルイマンの最大のヒット作となった。
3/21(木・祝)「ファニーとアレクサンデル」
1982年/スウェーデン=フランス=西ドイツ/ビスタ/311分(前編:168分、後編:143分)
出演:ベルニラ・アルヴィーン、バッティル・ギューヴェ、アラン・エドヴァル、エヴァ・フレーリング、グン・ヴォールグレーン 撮影:スヴェン・ニクヴィスト
劇場を経営する一族の2年間を、二人の幼い孫の視点を通して豪華絢爛に描き、ベルイマンをして「映画作りの面白さを味わい尽くした」と言わしめ、世界中で大ヒットを記録した集大成たる超大作。受難の旅を経た彼らの無垢な祈りは、生きとし生けるものすべての悲しみを包み込み、生の喜びに満ち溢れたこの上ない幸福なステージへと私たちを導くだろう。
※本作品は特別興行作品です。
※料金:皆さま一律2,500円/各種割引適用不可/招待券利用不可
※Tポイントのご利用、ポイント付与対象外の作品となります。ご了承ください。
3/22(金)「第七の封印」
1957年/スウェーデン/スタンダード/97分
出演:マックス・フォン・シドー、グンナール・ビョーンストランド
撮影:グンナール・フィッシェル
ベルイマンの熱狂的ファンであるウディ・アレンは「最も好きで、最も影響を受けた映画」と語る。舞台はペストが蔓延し世界の終末に怯える中世ヨーロッパ。十字軍遠征からの帰途についた騎士が、死神に自らの命を賭けたチェスの勝負を挑む。ベルイマンの名を一躍世界に広めた、人生の意味を探る哲学的寓話。