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お知らせ シネマスタッフの鑑賞記 第4回「モガディシュ 脱出までの14日間」※ネタバレあり

“超”面白い映画でした!最高!


「アルゴ」のような緊迫したポリティカルサスペンスでありながら、クライマックスでは「マッドマックス」を彷彿とさせる怒涛のアクション映画へ突き進んでいく!硝煙と爆風の中、疾走するDIY装甲車!エンタメ映画としての景気の良さに、にっこにこで楽しめました。

韓国映画らしい、ユーモア、シリアス、アイロニーが適度に配されたバランスの良い脚本にも大満足です!

韓国と北朝鮮の大使館員が生き残りを懸けて協力関係を結ぶ。

その事実だけでも胸に熱いモノがこみ上げて来る本作ですが、前半部を通して当時の韓国、北朝鮮の関係性を丁寧に描写してくれるので日本人の私から見ても双方の葛藤や思惑を自然に伺い知れる点も親切で良い!

こうした国外への輸出を前提とした質と志しを持つ韓国映画の意識の高さにはただただ感心させられます・・・。


人が逃げる、脱出する。このモチーフは自然に映画的になるのが魅力だなと感じました。

映画は同情と共感のメディアだと、どなたかがおっしゃっていて「なるほど」と思った記憶がありますが、まさしく”
逃げる”というモチーフほど観客の共感や同情を集めるものは無いなと思うのです。

”逃げる”ということは裏を返せば追われているという状況を示し、対峙するのでなく追われているということはそこに力の差があることを示します。登場人物達は弱者であるとそれだけで動的に描写出来るので、正に純映画的なモチーフであると言えますね。


世界は今、分断の時代と言われ、主義思想、人種、宗教、様々な違いが憎悪を生み、人々の繋がりは断ち切られてしまっている。そんな状況において、自国に長く横たわる分断をテーマに組み込み、人々が結束することで困難に立ち向かう映画を製作する。その社会性の高さと、エンタメ性を両立させる手腕に一人の映画好きとしてとても感動しました・・・。

凡百の作り手ならば、一蓮托生となった後にも、北はこちらを裏切ろうとするが・・・なーんて展開でひと悶着作ったりしそうなものですが、そうした足の引っ張り合いは入れずにあくまで共に脱出に向けて努力する。性善説で展開されている本作の脚本にはこの時代ならではの、人は連帯を取り戻すべきだとの祈りが込められているように感じます。

困難を乗り越える為の方法は、出し抜き、陥れる利己の行いではなく、他を思い力を尽くす共助の姿勢なのだと改めて気付かせてくれた映画体験でした。

スタッフH

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劇場所在地

KBCシネマ1・2

  • 〒810‐0071 福岡市中央区那の津1‐3‐21
  • TEL.092-751-4268
  • FAX.092-712-8229
  • ※12/31及び1/1は休館いたします。
  • ※開館時間はスケジュールにより異なります。
  • ※開館からレイトショー上映開始まで、スタッフが電話対応致します。劇場の受付が混雑している際は、お電話が自動音声案内に切り替わる場合がございます。何卒ご了承くださいませ。
アクセス情報
  • 西鉄バス「那の津口(ボートレース福岡入口)」徒歩 約2分
  • 市営地下鉄「天神」徒歩 約10分
  • 西鉄大牟田線「福岡(天神)」徒歩 約15分
  • イオンショッパーズ福岡店 徒歩 約5分
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料金
対象(※特別興行、一部作品を除く) 料金
一般(大人) ¥2,000
大学・高校生(要学生証) ¥1,200
中・小学生(中学は要学生証) ¥1,000
幼児(3~6歳) ¥1,000
シニア(60歳以上・要年齢証明) ¥1,300
障がい者手帳ご提示の方(本人および介助者1名まで) ¥1,100
夫婦50割引(要年齢証明)
※どちらかが50歳以上の場合、ご夫婦で2,600円でご鑑賞いただけます。
¥2,600
レイトショー(20時以降の上映回) ¥1,400
KBCシネマ会員サービスデー(毎週火・木曜日、会員限定) ¥1,200
レディースデイ(毎週水曜日、女性限定) ¥1,300
映画の日(毎月1日) ¥1,300
イイ映画の日(毎月11日) ¥1,300
ふたりデイ(毎月22日)※お二人様で2,600円でご鑑賞いただけます。 ¥1,300

※チケットのご購入にはクレジットカード(VISA、MasterCard)をご利用いただけます。

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