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サタジット・レイ レトロスペクティブ2025

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サタジット・レイ レトロスペクティブ2025

インド

監督:
サタジット・レイ
数年前、銀座エルメスで上映された「音楽サロン」を見て以来頭から離れない。没落貴族が開催する音楽サロン。その中で自由自在に歌う歌手は魔法使いなのか、喜びの波が溢れ出た。―細野晴臣(音楽家)

古典はいつも新しい── 
デジタルリマスターされ美しい画質で蘇る
サタジット・レイの傑作群



『音楽サロン』
20世紀初頭のベンガル地方。地主ビッションボル・ラエは、経済的に困窮しながらも、かつての栄光と誇りにしがみつくように、音楽と舞踊に耽る日々を送っている。隣人である新興の実業家ガングリに対して対抗心を燃やしたロイは、最後の誇りをかけて、自らの音楽サロンで盛大な演奏会を開く。
世界中の映画製作者に影響を与えた、レイ監督の芸術性と映像美が際立つ傑作。音楽監督はシタール奏者の巨匠ヴィラーヤト・カーンが務め、演奏会以外の場面でも有名演奏家が多数出演している。
(1958年/原題:Jalsaghar/英語題:The Music Room/100分)

『ビッグ・シティ』
平凡な銀行員シュブロトは家族で唯一の働き手。ある時シュブロトの妻アロティは、(主婦は家にいるべきという)慣習と義父の反対を振り切って訪問販売員としての職を得る。アロティは仕事で順調に評価され自信と経済的自立を手にするが、その状況を受け入れることができない夫は妻に離職を迫る。
レイ監督が初めてネオリアリズモへの挑戦を試みた作品であり、物語は1955年当時のコルコタの日常を描く。貧しい下層・中流階級を襲う社会経済的な苦悩に焦点を当て、それを主人公女性の自立を通じて表現している。
(1963年/原題:Mahanagar/英語題:The Big City/136分)

『チャルラータ』
1880年頃のカルカッタ(現コルカタ)。美しいチャルラータは、外界から隔絶されたヴィクトリア朝時代の華美な邸宅で当てもなく毎日を過ごしている。理想主義的な知識人の夫ブポティはそんな妻を愛し支えているものの、新しい政治新聞の発行に追われ妻との時間が思うようにとれない。そんな折、ブポティのいとこのアマルが訪ねて来ると、ブポティはチャルラータに眠る文才を開花させてほしいとアマルに頼む。
愛、理想主義、失望、そして悲哀への賛歌である本作は、レイ監督が手掛けた中で最も優美な作品であり、監督の創造期と言われる1960年代に撮られた最高傑作。
(1964年/原題:Charulata/英語題:Charulata/119分)

『臆病者』
監督作品の常連であるショウミットロ・チャタルジが、コルコタの脚本家で主人公のアミを演じている。アミは不運にも乗車したタクシーの故障に見舞われるが、茶園を経営する裕福なビマールの親切で彼の家に泊まることになる。驚いたことに、ビマールの家にいた彼の妻コルナは、何年も前、アミが自身の優柔不断ゆえに失った元恋人であった。
家族、結婚、男尊女卑、階層といった旧来の価値観と、個人の自由や愛、自己決定といった新しい価値観のぶつかり合いが描かれる。
(1965年/原題:Kapurush/英語題:The Coward/70分)

『聖者』
弁護士であるグルパダ・ミトラは、妻の死以来、深刻な精神不安に陥っている。娘のブチキとバラナシからの帰路、グルパダは不老を自称するビリンチ・ババと出会う。グルパダは彼に感銘を受け、彼を支援し入信することを決意する。
コメディ映画の体裁を取りつつ、宗教的偽善や盲目的な信仰を鋭く風刺し、狂信的信仰を戒めている。伝統と近代化が交錯するインド社会に対するレイ監督の鋭い観察が投影された作品。
(1965年/原題:Mahapurush/英語題:The Holy Man/67分)

『主人公』
有名なベンガル映画俳優であるアリンダムは、デリーで行われる授賞式へ列車で向かうことになる。列車内では乗客全員が彼のことを知っている。その中で彼の関心を引いたのは、お堅い女性誌の記者アディティだった。スターの役割に明快で批判的な視点を持つ彼女がアリンダムにインタビューを行うことで、彼は自身の半生を見つめ直すことになる。
アリンダムの危機や内省を通して、映画業界の問題(軽薄な娯楽作品の量産、商業主義、そして腐敗したビジネス慣行)を巧みに批判している。
(1966年/原題:Nayak/英語題:The Hero/117分)

『エレファント・ゴッド』
私立探偵のフェルーとそのいとこが休暇のためバラナシの街に到着すると、ある男に事件の解決を依頼される。ネパールの王子から譲り受けた家宝だという貴重なガネーシャの金像が盗難に遭ったらしい。フェルーは、事件解決のための重要な手がかりを知る少年ルクと親しくなる。
レイ監督自身による小説「探偵フェルダーシリーズ」を元に映画化された第2作目。ショウミットロ・チャタルジ演じる探偵がその高い分析力と洞察力で事件を解決に導く、エンターテイメント性に富んだテンポのよい冒険コメディ。
(1979年/原題:Joi Baba Felunath/英語題:The Elephant God/122分)

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劇場所在地

KBCシネマ1・2

〒810-0071 福岡市中央区那の津1-3-21
TEL.092-751-4268
FAX.092-712-8229

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料金

対象 (※特別興行、一部作品を除く) オンライン 窓口
一般(大人) ¥2,000 ¥2,000
大学・高校生(要学生証) ¥1,200 ¥1,300
中・小学生(中学は要学生証) ¥1,000 ¥1,100
幼児(3~6歳) ¥1,000 ¥1,100
シニア(60歳以上・要年齢証明) ¥1,300 ¥1,400
障がい者手帳ご提示の方(本人および介助者1名まで) ¥1,100 ¥1,200
夫婦50割引(要年齢証明)
※どちらかが50歳以上の場合、夫婦で2,600円でご鑑賞
¥2,600 ¥2,800
レイトショー(20時以降の上映回) ¥1,400 ¥1,500
シネマWEB会員(レギュラー) ¥1,400 ¥1,500
シネマWEB会員サービスデイ(毎週火・木曜日、会員限定) ¥1,200 ¥1,300
シネマWEB会員(シニア) ¥1,200 ¥1,300
シネマWEB会員(ゴールド) ¥1,200 ¥1,300
シネマWEB会員(プラチナ) ¥1,100 ¥1,200
映画の日(毎月1日) ¥1,300 ¥1,400
イイ映画の日(毎月11日) ¥1,300 ¥1,400
ふたりデイ(毎月22日、おふたりでの料金)
※お二人様で2,600円でご鑑賞
¥2,600 ¥2,800
金曜サービスデイ(毎週金曜日) ¥1,500 ¥1,600

チケットのご購入にはクレジットカード(VISA、MasterCard)をご利用いただけます。

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