公開待機作品

ポンヌフの恋人 PG12

1991 フランス 原題：Les Amants du Pont-Neuf 125分

監督：

レオス・カラックス

出演：

ドニ・ラヴァン、ジュリエット・ビノジュ

4Kリマスターの鮮烈な美しさ！
レオス・カラックス　最大のヒット作
「この映画には激しさや美しさ、創造量があふれている！」ースピルバーグ

レオス・カラックス最大のヒット作『ポンヌフの恋人』は、度重なる撮影中断に見舞われ、完成までに３年の時と膨大な製作費を要し、その不運にまつわるエピソードによって完成前からすでに伝説と化していた。誰もが完成を疑い「呪われた映画」とまで呼ばれたが、1991年10月に全仏公開されると「フランス映画史に新たな傑作誕生！」と大きな反響を呼びパリだけで26万人という大ヒットを記録。日本ではシネマライズ渋谷の単館ロードショーで27週ロングランの異例のヒットとなった。

『ポンヌフの恋人』は単なるラブストーリーではない。ホームレスの孤独と恋を1カット1カット衝撃的なまでの映像と音で叩きつける強烈なインパクトの作品だ。絵画に例えるなら、エゴン・シーレのゆがんだ人物像やジャクソン・ボロックの抽象絵画のような非凡なスタイルで描かれた「激情」の物語なのだ。
天涯孤独で不眠症の大道芸人アレックス(ドニ・ラヴァン)と失恋の痛手と目の奇病による失明の危機で家出した画学生ミシェル(ジュリエット・ピノジュ)。ホームレスとなった二人はパリのもっとも古い橋ポンヌフで出会う。愛を告白できないアレックス、過去の初恋に生きるミシェル。カラックスが見つめる二人の感情の軌跡は、失意と闇から始まり、息もつかせぬスピードで希望と生命へと疾走し、回転していく・・・。