公開待機作品

ロスト・チルドレン 4Kレストア版 PG12

1995 フランス 原題：La cité des enfants perdus 112分

監督：

ジャン=ピエール･ジュネ マルク･キャロ

出演：

ロン･パールマン ジュディット･ビッテ ドミニク･ピノン

ダークファンタジーの中で煌めく、はみ出し者たちのイノセンス。
伝説の監督コンビ“ジュネ＆キャロ”による珠玉のメルヘン！
フランス映画界最強にして、いまや伝説の監督コンビである“ジュネ＆キャロ”。彼らが創造/想像力の限界に挑み、独自の世界観を目一杯押し広げた傑作が1995年の『ロスト・チルドレン』だ。
　
幻想的な闇夜の港町。子供の夢を盗もうとするマッドサイエンティスト、眠り病のクローン人間たちやシャム双生児の姉妹、「1つ目教団」と呼ばれる新興宗教団体など怪しい大人たちが蠢く中で、サーカスの怪力男ワンと、ストリートで生きる孤児の少女ミエットが出会うお話。
レトロフューチャーな巴里の下町群像を禍々しさと共に打ち出した衝撃のデビュー作「デリカテッセン」(1994)に続くジュネ＆キャロの長編第2作は、前作に魅せられた熱心なサポーターたちが集結し、とびきり贅沢にゴシック＆フリーキーな美学が全面展開する。巨大セットとトリック撮影に、少しだけCGを絡ませた魔術的な映像美。哀愁の詩情を漂わせた見世物小屋の如き奇異なる者たちのショーケース。衣装はジャン＝ポール・ゴルチエ、音楽はデイヴィット・リンチ作品でおなじみのアンジェロ・バタラメンティ、水槽に住む頭痛持ちの“脳”の声優には、『男と女』の大スター俳優であるジャン＝ルイ・トランティニャン・・・・・・といったビッグネームの参加がありながらも、邪悪さに支配されたダークファンタジーの中で、はみ出したちのイノセンスの美しさが謳われる本質は変わらない。