近日公開作品

8月11日(金・祝)~24日(木)
シャンタル・アケルマン映画祭2023
- 監督:シャンタル・アケルマン
伝説の映画監督、シャンタル・アケルマン監督の代表作を一挙公開。
2022年の特集上映に続き、劇場初公開作を含む全10本をラインナップ。
『街をぶっ飛ばせ』1968年|ベルギー|モノクロ|12分※『家からの手紙』と併映
当時18 歳だったアケルマンが、ブリュッセル映画学校の卒業制作として初めて監督、主演を務めた記念すべき処女作。花束を手にアパートの階段を駆け上がったひとりの女。鼻歌を口ずさみながらパスタをつくって食べ、調理器具をばらまき、洗剤をまき散らし、マヨネーズを浴びる。狭いキッチンで縦横無尽に暴れ回った彼女の支離滅裂な行動は、驚くべき事態で幕を閉じる。その後の反逆的な作品群の原点とも言える破壊的なエネルギーに満ちた、あまりに瑞々しい短編。
『アンナの出会い』1978年|ベルギー・フランス・ドイツ|カラー|127分
最新作のプロモーションのためにヨーロッパの都市を転々とする女流映画監督を描く、アケルマンの鋭い人間観察力が光る一本。教師、母親、母親の友人らとの接触を挟みながら、常に孤独に彷徨い歩く主人公アンナの姿と、日常に溶け込みはしない断片的な空間と時間とを通して、アイデンティティや幸福の本質が絶妙な構成で描き出されている。
『一晩中』1982年|ベルギー・フランス|カラー|90分
ブリュッセルの暑い夜、眠りにつくことのできない人々。ある者は恋人の腕のなかに飛び込み、ある者は街に繰り出し、夫婦は語らい、そしてある者はバーでダンスを踊る……。官能的な熱を帯びた一晩の中で連結していく、数々の出会いや別れ。
『ゴールデン・エイティーズ』1986年|ベルギー・フランス・スイス|カラー|96分
美容院やカフェが並ぶパリのカラフルなブティック街を舞台に、そこで働く従業員たち、客たちが恋模様を歌い上げるミュージカル。パステルカラーの衣装に身を包んだ登場人物たちが歌い踊るロマンティックな浮遊感と、愛に対するアケルマンの容赦ない視線が巧みにバランスされている
『私、あなた、彼、彼女』1974年|ベルギー・フランス|モノクロ|86分
アケルマン自身が演じる名もなき若い女性がひとり、部屋で家具を動かし手紙を書き、裸で砂糖をむさぼる。部屋を出た彼女はトラック運転手と行動を共にし、訪れた家で女性と愛を交わす……。殺風景な空間と単調な行為が彼女の閉塞感や孤独を際立たせ、激しく身体を重ね合うことで悦びがドラマティックに表現される。
『ジャンヌ・ディエルマン ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地』1975年|ベルギー|カラー|200分
ジャンヌは思春期の息子と共にブリュッセルのアパートで暮らしている。湯を沸かし、ジャガイモの皮を剥き、買い物に出かけ、“平凡な”暮らしを続けているジャンヌだったが……。アパートの部屋に定点観測のごとく設置されたカメラによって映し出される反復する日常。その執拗なまでの描写は我々に時間の経過を体感させ、反日常の訪れを予感させる恐ろしい空間を作り出す。
『家からの手紙』1976年|ベルギー・フランス|カラー|85分 ※『街をぶっ飛ばせ』と併映
路地、大通りを走る車、駅のホームで電車を待つ人々、地下道…… 1970年代ニューヨークの荒涼とした街並みに、母が綴った手紙を読むアケルマン自身の声がかぶさる。固定ショットやトラベリングで映し出される公共のロケーションと、時折車の音に掻き消されながらも朗読される、愛情溢れる言葉の融合。
『東から』1993年|ベルギー・フランス|カラー|115分 ※日本語字幕無し
ポーランドやウクライナ、東ドイツといった、ソ連崩壊後の旧共産主義国の都市とそこで暮らす人々の姿をとらえたドキュメンタリー。ナレーションや場所の名前をも排して、アケルマンは時折市井の人々の家庭の様子を散りばめながら、果てしない距離や文化情勢、生活様式を記録した。
『囚われの女』2000年|フランス|カラー|117分
祖母とメイド、そして恋人のアリアーヌとともに豪邸に住んでいるシモンは、アリアーヌが美しい女性アンドレと関係を持っていると信じ込み、次第に強迫観念に駆られていく。マルセル・プルーストの「失われたときを求めて」の第五篇、「囚われの女」の大胆で自由な映像化。
『オルメイヤーの阿房宮』2011年|ベルギー・フランス|カラー|127分
東南アジア奥地の河畔にある小屋で暮らす白人の男オルメイヤー。彼は現地の女性との間に生まれた娘を溺愛し外国人学校に入れるが、娘は父親に反発するように放浪を重ねていく……。『地獄の黙示録』(79)のもとになった「闇の奥」で知られるイギリスの作家ジョゼフ・コンラッドの処女小説を脚色。
2022年の特集上映に続き、劇場初公開作を含む全10本をラインナップ。
『街をぶっ飛ばせ』1968年|ベルギー|モノクロ|12分※『家からの手紙』と併映
当時18 歳だったアケルマンが、ブリュッセル映画学校の卒業制作として初めて監督、主演を務めた記念すべき処女作。花束を手にアパートの階段を駆け上がったひとりの女。鼻歌を口ずさみながらパスタをつくって食べ、調理器具をばらまき、洗剤をまき散らし、マヨネーズを浴びる。狭いキッチンで縦横無尽に暴れ回った彼女の支離滅裂な行動は、驚くべき事態で幕を閉じる。その後の反逆的な作品群の原点とも言える破壊的なエネルギーに満ちた、あまりに瑞々しい短編。
『アンナの出会い』1978年|ベルギー・フランス・ドイツ|カラー|127分
最新作のプロモーションのためにヨーロッパの都市を転々とする女流映画監督を描く、アケルマンの鋭い人間観察力が光る一本。教師、母親、母親の友人らとの接触を挟みながら、常に孤独に彷徨い歩く主人公アンナの姿と、日常に溶け込みはしない断片的な空間と時間とを通して、アイデンティティや幸福の本質が絶妙な構成で描き出されている。
『一晩中』1982年|ベルギー・フランス|カラー|90分
ブリュッセルの暑い夜、眠りにつくことのできない人々。ある者は恋人の腕のなかに飛び込み、ある者は街に繰り出し、夫婦は語らい、そしてある者はバーでダンスを踊る……。官能的な熱を帯びた一晩の中で連結していく、数々の出会いや別れ。
『ゴールデン・エイティーズ』1986年|ベルギー・フランス・スイス|カラー|96分
美容院やカフェが並ぶパリのカラフルなブティック街を舞台に、そこで働く従業員たち、客たちが恋模様を歌い上げるミュージカル。パステルカラーの衣装に身を包んだ登場人物たちが歌い踊るロマンティックな浮遊感と、愛に対するアケルマンの容赦ない視線が巧みにバランスされている
『私、あなた、彼、彼女』1974年|ベルギー・フランス|モノクロ|86分
アケルマン自身が演じる名もなき若い女性がひとり、部屋で家具を動かし手紙を書き、裸で砂糖をむさぼる。部屋を出た彼女はトラック運転手と行動を共にし、訪れた家で女性と愛を交わす……。殺風景な空間と単調な行為が彼女の閉塞感や孤独を際立たせ、激しく身体を重ね合うことで悦びがドラマティックに表現される。
『ジャンヌ・ディエルマン ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地』1975年|ベルギー|カラー|200分
ジャンヌは思春期の息子と共にブリュッセルのアパートで暮らしている。湯を沸かし、ジャガイモの皮を剥き、買い物に出かけ、“平凡な”暮らしを続けているジャンヌだったが……。アパートの部屋に定点観測のごとく設置されたカメラによって映し出される反復する日常。その執拗なまでの描写は我々に時間の経過を体感させ、反日常の訪れを予感させる恐ろしい空間を作り出す。
『家からの手紙』1976年|ベルギー・フランス|カラー|85分 ※『街をぶっ飛ばせ』と併映
路地、大通りを走る車、駅のホームで電車を待つ人々、地下道…… 1970年代ニューヨークの荒涼とした街並みに、母が綴った手紙を読むアケルマン自身の声がかぶさる。固定ショットやトラベリングで映し出される公共のロケーションと、時折車の音に掻き消されながらも朗読される、愛情溢れる言葉の融合。
『東から』1993年|ベルギー・フランス|カラー|115分 ※日本語字幕無し
ポーランドやウクライナ、東ドイツといった、ソ連崩壊後の旧共産主義国の都市とそこで暮らす人々の姿をとらえたドキュメンタリー。ナレーションや場所の名前をも排して、アケルマンは時折市井の人々の家庭の様子を散りばめながら、果てしない距離や文化情勢、生活様式を記録した。
『囚われの女』2000年|フランス|カラー|117分
祖母とメイド、そして恋人のアリアーヌとともに豪邸に住んでいるシモンは、アリアーヌが美しい女性アンドレと関係を持っていると信じ込み、次第に強迫観念に駆られていく。マルセル・プルーストの「失われたときを求めて」の第五篇、「囚われの女」の大胆で自由な映像化。
『オルメイヤーの阿房宮』2011年|ベルギー・フランス|カラー|127分
東南アジア奥地の河畔にある小屋で暮らす白人の男オルメイヤー。彼は現地の女性との間に生まれた娘を溺愛し外国人学校に入れるが、娘は父親に反発するように放浪を重ねていく……。『地獄の黙示録』(79)のもとになった「闇の奥」で知られるイギリスの作家ジョゼフ・コンラッドの処女小説を脚色。
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- 劇場所在地
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KBCシネマ1・2
- 〒810‐0071 福岡市中央区那の津1‐3‐21
- TEL.092-751-4268
- FAX.092-712-8229
- ※12/31及び1/1は休館いたします。
- ※開館時間はスケジュールにより異なります。
- ※開館からレイトショー上映開始まで、スタッフが電話対応致します。劇場の受付が混雑している際は、お電話が自動音声案内に切り替わる場合がございます。何卒ご了承くださいませ。
- アクセス情報
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- 西鉄バス「那の津口(ボートレース福岡入口)」徒歩 約2分
- 市営地下鉄「天神」徒歩 約10分
- 西鉄大牟田線「福岡(天神)」徒歩 約15分
- イオンショッパーズ福岡店 徒歩 約5分
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- 料金
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対象(※特別興行、一部作品を除く) 料金 一般(大人) ¥1,900 大学・高校生(要学生証) ¥1,200 中・小学生(中学は要学生証) ¥1,000 幼児(3~6歳) ¥1,000 シニア(60歳以上・要年齢証明) ¥1,200 障がい者手帳ご提示の方(本人および介助者1名まで) ¥1,100 夫婦50割引(要年齢証明)
※どちらかが50歳以上の場合、ご夫婦で2,400円でご鑑賞いただけます。¥2,400 レイトショー(20時以降の上映回) ¥1,300 KBCシネマ会員サービスデー(毎週火・木曜日、会員限定) ¥1,100 レディースデイ(毎週水曜日、女性限定) ¥1,200 映画の日(毎月1日) ¥1,200 イイ映画の日(毎月11日) ¥1,200 ふたりデイ(毎月22日)※お二人様で2,400円でご鑑賞いただけます。 ¥1,200 ※チケットのご購入にはクレジットカード(VISA、MasterCard)をご利用いただけます。