KBCシネマ

近日公開作品

9月29日(金)~10月19日(木)

オタール・イオセリアーニ映画祭~ジョージア、そしてパリ~

  • 監督:オタール・イオセリアーニ

公式HP

世界各国の映画祭で数々の賞を受賞し、ゆるぎない評価を得ているオタール・イオセリアーニ。
これまで公開された作品群に加え、トスカーナやバスク地方で撮影されたドキュメンタリーなど初公開となる作品を一挙上映。
反骨精神をスパイスにセンスの良いユーモアでノンシャランと笑い飛ばすイオセリアーニの素敵な世界で、ちょっとした幸福を体感あれ。

《初公開の長編2作品と3部作ドキュメンタリー》
『月の寵児たち』1984年/フランス、イタリア/102分
18世紀末の絵皿と貴婦人の裸体画をめぐる物語。

『そして光ありき』1989年/フランス、イタリア、ドイツ/106分
ディオラ族の牧歌的な生活と、産業により文化が侵食されていく様を寓話的に描く。全編アフリカで撮影された異色作。

『唯一、ゲオルギア』1994年/フランス、ドイツ/第1部:91分、第2部:69分、第3部:86分
ソ連が崩壊に向かい、政治的混迷を深め内線が勃発したゲオルギア(ジョージア)。祖国が無くなるかもしれないという思いから製作を決意した。
現在の世界情勢とも通じる4時間におよぶドキュメンタリー大作。

《ジョージア時代の短編や貴重な中編作品》
『四月』1962年/ジョージア/47分
物質的な豊かさを求めるうちにケンカを繰り返すようになった若い男女が、愛の大切さに気づくまでを、セリフを使わず音と映像だけでコミカルに描く。

『水彩画』1958年/ソ連/10分
金を持ち出した夫を追いかける妻。夫が逃げ込んだ美術館で、2人はある家の絵を見つける…。
ソ連映画学院在籍中に製作された処女短編。

『珍しい花の歌』1959年/ジョージア/16分
歌と共に様々な美しい花々が映し出される。
年老いた造園家が、庭園に花や石などを使って丁寧に飾りつけるが…。
監督の意に反して、検閲によりロシア語のナレーションがつけられた。

『エウスカディ、1982年夏』1983年/フランス/54分
1982年の夏にバスク地方を訪れたイオセリアーニは、バスクの文化にジョージアと通じるものを感じ、エレットの神の祭りとパゴル村の人々が演じる牧歌劇を撮影した。

『鋳鉄』1964年/ジョージア/17分
溶鉱炉での過酷な作業、タバコを喫いながら談笑する休憩時間など、ルスタヴィ冶金工場で働く工員たちの日常が描かれる。
本作を撮るため、イオセリアーニは身分を隠し、4ヶ月間この工場で精錬工として働いていた。

『ジョージアの古い歌』1969年/ジョージア/21分
スヴァネティ、サメグレロ、グリア、カヘティの各地方の合唱風景の合間に、各地の人々の日常が描かれる。

『トスカーナの小さな修道院』1988年/フランス/57分
トスカーナ地方にある修道院。5人の修道僧が礼拝堂で祈りを捧げている。
修道士たちの日常と並行して村人たちの暮らし。馬の飼育、ワイン作り、修道士の衣服の洗濯などが描かれる。

『ある映画作家の手紙。白黒映画のための七つの断片』1982年/フランス/21分
カフェ、街のベンチ、毛皮のコートの女たち、地下鉄のホームで酒を飲み歌うホームレスたち、散歩する犬たち…。
イオセリアーニ流のパリの観察であり、後の作品に登場する様々な要素が既に映し出されている。

《長編作品》
『落葉』1966年/ジョージア/95分
ワイン工場の若い技術者ニコは、真面目な人柄で職人たちからも信頼を得ていた。
工場はノルマ達成のため、未成熟のワインを瓶詰するよう命じる。ニコは強硬に抵抗するが…。

『歌うつぐみがおりました』1970年/ジョージア/81分
若きティンパニー奏者のギアは、気が多くルーズだが悪気がないので憎めないヤツだ。今日もまた約束事と時間に追われて生きる彼に、思いもよらぬ結末が…。

『田園詩』1976年/ジョージア/98分
ジョージアのとある農村にトビリシから弦楽四重奏団の若者たちが夏合宿にやって来る。
彼らは練習をしながら、村人たちと交流する。

『蝶採り』1992年/フランス、ドイツ、イタリア/118分
フランスの古い城館で余生を過ごす2人の老婦人。森でピストルを撃ち、オーケストラに参加したりと充実した日々を送る彼女たちの元に、バブル景気の日本から、城を買いたいとビジネスマンがやって来た…。

『群盗、第七章』1996年/フランス、スイス、イタリア、ロシア、ジョージア/122分
中世から現代へ、ジョージアからパリへと時空を超えて繰り広げられる荒唐無稽なジョージア史劇。
郷愁の切なさに涙するラストシーンは圧巻。

『素敵な歌と舟はゆく』1999年/フランス、スイス、イタリア/117分
郊外の屋敷に住む、鉄道模型とワインが大好きな父、パーティー好きな実業家の母、街で物乞いやバイトに明け暮れる長男。
金持ち一家を中心に風流な浮浪者、カフェの看板娘や鉄道員、はてはマラブーやラブラドールまで!様々な人と動物がパリを舞台に交錯するエピソードが、なめらかなカメラワークによってしりとりのように連なってゆく。

『月曜日に乾杯!』2002年/フランス、イタリア/128分
フランスの小さな村に家族と暮らすヴァンサンは、毎日工場に通って単調な仕事をこなしている。
平凡な日常にあるささやかな幸せに気づかせてくれる極上のリラックス・ムービー。

『ここに幸あり』2006年/フランス、イタリア、ロシア/121分
現代のパリ、突然大臣の職を追われ、仕事、妻、家…すべてを失ったヴァンサン。
思いがけず訪れた、自由気ままな人生の休暇。ヴァンサンは昔住んでいた場所に帰り、懐かしい友だちと酒を飲み、歌を歌い、音楽を奏で、癒されてゆく。

『汽車はふたたび故郷へ』2010年/フランス、ジョージア/127分
映画監督になったニコは、検閲や思想統制によって思うように映画作りができないことに耐えかねて、自由を求めてフランスへと向かう。
ところがフランスでも、映画に商業性を求めるプロデューサーとの闘いがあったりと、映画作りは困難の連続…。
イオセリアーニが初めて実人生を重ねて描いた人間賛歌。

『皆さま、ごきげんよう』2015年/フランス、ジョージア/121分
アパートの管理人にして武器商人の男と骸骨集めが好きな人類学者、そしてユニークな街の住人たち。
警察の取り締まりで、追いやられるホームレスたち。住人たちは立ち上がるが…。
混沌とする社会の不条理をノンシャランと笑い飛ばすイオセリアーニの集大成的傑作。

9月29日(金)

9月30日(土)

    • 18:30~20:15
      『月の寵児たち』
    • 20:20~22:30
      『月曜日に乾杯!』

10月1日(日)1日はサービスデイ!

    • 17:15~18:35
      『ある映画作家の手紙。白黒映画のための七つの断片』『トスカーナの小さな修道院』
    • 18:40~20:45
      『ここに幸あり』

10月2日(月)

    • 15:25~17:35
      『月曜日に乾杯!』
    • 17:40~19:00
      『ある映画作家の手紙。白黒映画のための七つの断片』『トスカーナの小さな修道院』

10月3日(火)シネマ会員デイ

    • 15:10~17:10
      『蝶採り』
    • 17:20~19:05
      『月の寵児たち』

KBCシネマの上映スケジュール

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劇場所在地

KBCシネマ1・2

  • 〒810‐0071 福岡市中央区那の津1‐3‐21
  • TEL.092-751-4268
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  • ※開館時間はスケジュールにより異なります。
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アクセス情報
  • 西鉄バス「那の津口(ボートレース福岡入口)」徒歩 約2分
  • 市営地下鉄「天神」徒歩 約10分
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料金
対象(※特別興行、一部作品を除く) 料金
一般(大人) ¥2,000
大学・高校生(要学生証) ¥1,200
中・小学生(中学は要学生証) ¥1,000
幼児(3~6歳) ¥1,000
シニア(60歳以上・要年齢証明) ¥1,300
障がい者手帳ご提示の方(本人および介助者1名まで) ¥1,100
夫婦50割引(要年齢証明)
※どちらかが50歳以上の場合、ご夫婦で2,600円でご鑑賞いただけます。
¥2,600
レイトショー(20時以降の上映回) ¥1,400
KBCシネマ会員サービスデー(毎週火・木曜日、会員限定) ¥1,200
レディースデイ(毎週水曜日、女性限定) ¥1,300
映画の日(毎月1日) ¥1,300
イイ映画の日(毎月11日) ¥1,300
ふたりデイ(毎月22日)※お二人様で2,600円でご鑑賞いただけます。 ¥1,300

※チケットのご購入にはクレジットカード(VISA、MasterCard)をご利用いただけます。

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